RFA=ラジオ・フリー・アジアが香港事務所を閉鎖 国家安全条例でスタッフの安全に懸念[2024/03/30 18:32]

 香港で「国家安全条例」が施行されたことを受け、アメリカ政府系ラジオ、RFA=ラジオ・フリー・アジアが香港事務所を閉鎖したと発表しました。

 香港では23日、外国勢力による干渉やスパイ活動などに対し厳しい罰則を科す「国家安全条例」が施行されました。

 欧米各国からは「外国勢力」などの定義があいまいで、報道の自由を脅かすとして懸念の声が上がっていました。

 こうしたなか、アメリカ政府系ラジオ局RFAは29日、条例の制定で香港で安全に活動できるか深刻な疑問が生じたとして香港の事務所を閉鎖したと発表しました。

 働いていたスタッフはアメリカや台湾などに異動させるとしています。

 RFAはこれまでに中国と香港の政治問題などを報じてきましたが、香港当局は2月に、RFAを「外国勢力」と名指して非難していました。

 アメリカのグレゴリー・ミークス下院外交委員長は声明で、「RFA香港事務所の閉鎖は、北京がいかに堂々と香港の自治権を消滅させたかを痛感させるものだ」と述べ、条例が言論の自由に影響することへの強い懸念を示しました。

画像:RFAのHPから

こちらも読まれています