都内でガザ地区の画家が絵画展「パレスチナに明日はあるのか」日本の現代美術家が企画[2024/03/30 23:20]

 パレスチナ・ガザ地区で暮らす画家7人が、都内で自身が描いた作品を展示しています。

 28日に始まった絵画展では、「パレスチナに明日はあるのか」というテーマで、ガザ地区で活動する画家7人の作品が展示されています。

 作品は去年10月、イスラエルが侵攻する前のもので、ガザ地区の封鎖で自由を奪われた人々や困難な状況のなかで生きる人々の姿が表現されています。

来場者
「日々の報道を見て心を痛めています。子どもの顔だと思うんですけど、とても胸を打つものがあります」
「私はあまりアートの分野には関わっていないんですけど、展示があるから行ってみようとか、あまり興味がなさそうな人も誘って話題のきっかけとして知ることもできるのかなと思います」

 絵画展を企画した現代美術家の上條陽子さん(87)は20年以上にわたって難民キャンプで絵画の指導をするなど、パレスチナの画家や子どもたちと親交を深めてきました。

上條陽子さん
「いろんな動物がいるけど、自分たちは飼育された動物だって」
「ディナ・マタール(の作品)は女性像。カラフルで力強いですよね」
「皆それぞれが自分の想いを絵に託して見てもらっている。ガザの心ですよね」

 トークイベントにはおよそ100人が参加し、上條さんの話に耳を傾けていました。

 この絵画展は東京・新宿区のギャラリー絵夢で、4月3日まで開かれています。

こちらも読まれています