米中首脳が電話会談 中国のロシア支援などに米懸念も…対話継続を確認[2024/04/03 13:54]

 アメリカのバイデン大統領は中国の習近平国家主席と電話で会談し、安全保障などの分野で懸念を示す一方で、両国間の対話を続けていくことを確認しました。

米国家安全保障会議 カービー戦略広報調整官
「複雑で緊張しがちな米中関係を効果的に管理するには、首脳レベルでの定期的な意思疎通に代わるものはない。両首脳は、必要な時に電話で話すことで合意した」

 ホワイトハウスによりますと、バイデン大統領は、習主席に対して中国船が南シナ海で繰り返す危険な行動やロシアの軍事産業に対する中国の支援などについて、懸念を表明したということです。

 また、中国による不公正な貿易慣行や先端技術の悪用についても引き続き問題視していることを伝え、「必要な措置を取り続ける」と強調しました。

 そのうえで、両国の間で偶発的な衝突に発展することがないよう、対話を続けることを確認しています。

 その一環として、イエレン財務長官やブリンケン国務長官が近く中国を訪問するほか、安全保障に携わる実務者同士の会合なども予定されています。

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