アメリカ 首都ワシントンの玄関口を「トランプ空港」に改名?[2024/04/04 06:12]

 アメリカ議会で共和党の一部議員が首都ワシントン近郊にある空港の名称をトランプ前大統領の名前に改める法案を提出しました。

 共和党の下院議員7人が提出したのは、首都ワシントンの玄関口となっている「ワシントン・ダレス国際空港」を「ドナルド・J・トランプ国際空港」に改名する法案です。

 ダレス空港は冷戦期のアイゼンハワー政権で国務長官を務めたダレス氏にちなんで名付けられ、国際線を中心に年間2300万人が利用しています。

 法案を提出した議員は「私の生涯でトランプ大統領のリーダーシップほど偉大なものはない」としたうえで、「国外からの旅行者がアメリカの地に降り立った時、『トランプ国際空港にようこそ』という言葉を聞くことほど、アメリカの自由と繁栄、強さを象徴するものはない」と強調しています。

 一方、民主党の議員はトランプ前大統領が刑事事件で起訴されていることから「名前を付けたいのなら連邦刑務所を探したらどうか」と批判しています。

 法案が上下両院で可決される公算はありませんが、秋の大統領選を控え、共和党内でのトランプ前大統領の影響力の浸透がうかがえます。

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