M7超の台湾地震から2日 花蓮市で崩壊ビルの解体始まる[2024/04/05 12:00]

 マグニチュード7を超える地震に見舞われた台湾では、発生から丸2日が経過し、これまでに10人が死亡しています。震源地に近い花蓮市から報告です。

 (高橋大作記者報告)
 傾いたビルの前に巨大な重機が運び込まれ、30分ほど前から本格的な解体作業が始まりました。

 まず8階、7階部分の窓がたたき割られました。

 花蓮市中心部にあるこのビルは、3日の地震で1階部分が崩落して大きくねじれるように傾きました。

 住人の女性は1階部分で押しつぶされて死亡しています。

 発災直後から解体に向けての準備が急ピッチで進められ、ものすごい勢いで解体作業は進められています。

 一方で、このビルについては耐震強度の問題も指摘されています。

 現場の傾いたビルのすぐ隣の建物にはほとんど損傷が見られません。

 押しつぶされたビルの1階部分には店舗が入居していましたが、店内を良く見せるため壁面をガラス張りにし柱を数本撤去していたという情報もあります。

 花蓮市は頻繁に地震が発生する地帯なだけに原因の究明も待たれます。

 台湾当局の5日午前8時半ごろの発表によりますと、これまでに確認された死者数は10人で1106人がけがをしました。

 道路が寸断されるなど孤立状態にある人は705人確認されていて、救助活動が続けられています。

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