日本人母娘2人を救出 太魯閣で残る500人の救助続く 台湾地震[2024/04/05 18:30]

 マグニチュード7を超える地震に見舞われた台湾では発生から丸2日が経過し、これまでに10人が死亡しています。一時、700人以上が閉じ込められた太魯閣渓谷の周辺では今も救助活動が続いています。救出活動の中心となっているセンターから報告です。

 (冨坂範明記者報告)
 こちらにはホテルなどから救出された人がバスに乗せられて断続的に運ばれてきています。

 日本時間の5日午後5時ごろまでに70人ほどが救助されたということです。

 地元の担当者の許可を得て、ホテルからヘリで救出される現場を取材しました。

 1つのヘリには10人ぐらいが乗っていて、小さい子どもたちが救助隊員に抱えられながらバスに乗っていきました。お母さんの安堵(あんど)の表情が印象的でした。

 また、5日に救出された人のなかに日本人の親子2人が含まれていることが分かりました。

 4日までの当局の発表には日本人は含まれていなかったのですが、人気の観光地ということで、外国からもたくさんの観光客が来ていたとみられます。

 また、取材した太魯閣の渓谷では広い山肌が丸ごと崩れ、木が1本しか残っていない場所もあり、地震の強さを物語っていました。

 雨が強まってきて、まだ残されているたくさんの人たちの救助に影響しないかが心配されます。

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