台湾地震 日本人母娘を救出 死者10人…いまだ681人孤立 迫る「72時間」[2024/04/06 09:52]

 台湾東部で起きた地震で700人近くが取り残されている山間部から、日本人の親子2人が救出されました。一方で、生存率が急激に下がるといわれる地震発生から「72時間」が迫っています。

■急激に生存率低下…まもなく72時間

 地震の被害が特に大きかった花蓮県の景勝地・太魯閣(タロコ)渓谷。落石で道路が寸断され、今も700人近くが孤立状態となっています。

 石や木々をよけながら、先へと進むレスキュー隊員たち。崩れた山の斜面からは土煙が立ち上っています。

 孤立していた人を見つけ、背負って道なき道を進む場面も見られました。ガレキの下に取り残されている人はまだいるのでしょうか。

 急激に生存率が下がるとされる発生から72時間が、まもなく経とうとしています。

 捜索現場では、思わぬ事態が起きました。地震・余震が来て、被害を避けるため、隊員たちは安全な場所へと避難します。

隊員
「途中4〜5回の落石にあい、その都度、緊急退避しました。最終的に、落石がますます多くなってきたので、現場にいる全員をいったん撤退させることに決めました」

■きのう救出された82人 日本人母娘も

 ホテルに取り残されていた人たちを助け出そうと、ヘリコプターも出動しました。

 発生から3日目にして、ようやく渓谷から脱出できた人たち。その後、救護所に移動して健康チェックなどを受けました。

消防隊員
「ここは血が出ているね」

救出された女性
「神様に助けられました。本当に怖かったです。落石に当たらなくて良かったです」

 5日に救助されたのは82人。そのなかには、日本人女性2人が含まれていました。

 台湾当局は、これまでに死者10人、負傷者はおよそ1100人と発表しています。

(「グッド!モーニング」2024年4月6日放送分より)

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