道路開通で観光客ら”孤立解消”も悪天候が移動阻む【台湾地震】[2024/04/06 22:30]

台湾東部でマグニチュード7.7の大地震が発生してから3日。これまでに13人の死亡が確認されています。サタデーステーションが向かったのは、一時600人以上が“孤立”していた花蓮県の「太魯閣峡谷」。生存率が急激に下がるとされる72時間が経過しましたが、6日時点で6人と未だ連絡が取れていません。太魯閣峡谷は“台湾のグランドキャニオン”とも呼ばれる絶景スポットで、地震当時も多くの観光客が訪れていたとみられます。

■救助犬が観光客の遺体を発見

6日も救助活動が続きました。落石を回避するため、救助隊は全力疾走で山を登っていきます。かと思えば険しい斜面を慎重に進んでいく場面も。下には川が流れているのもわかります。悪天候で霧がかかる中、重機での作業も行われました。山崩れの現場では、救助犬も動員。新たに観光客の遺体が見つかったということです。孤立していた小学校には、多くの子どもたちの姿も。

■孤立地域への道路が一部開通

当局の発表では5日まで「600人以上が孤立」とされていましたが、6日になって200人以上減りました。およそ600人が足止めされていたのが太魯閣峡谷のホテル。これまでは市街地に近い東側から、ヘリや徒歩で救助に入っていましたが、6日、孤立地域の西側の道路が一部開通。ホテルまでは車でアクセスが可能になり、孤立状態は解消したとみられます。
地元メディアによると、孤立地域で避難していた人たちが台中市へ向け出発したといいます。当局の発表では、6日午後7時時点で、なお約400人が救助を待っているということです。

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