イスラエル軍 1個旅団を残しガザ南部から地上部隊を撤収させたと明らかに[2024/04/07 21:00]

 イスラエルとハマスの大規模衝突開始から半年となるなか、イスラエル軍は1個旅団を残し、ガザ地区の南部から地上部隊を撤収させたと明らかにしました。

 現地メディアによりますと、イスラエル軍の報道官は7日、ガザ地区南部・ハンユニスからの第98師団の撤収が完了したと明らかにしました。

 現状、ガザ地区には南北を隔てる幹線道路の守備にあたる1個旅団のみが残る状況だと伝えています。

 決定の背景としてはハンユニスでの軍事作戦が概ね終了し、今後、機密情報に基づいた急襲作戦に切り替えることや4カ月間、戦闘を続けた第98師団に休息を与えることなどが報じられています。

 衝突は長期化の様相を呈していて、イスラエル国内でも兵役の公平な分担を求める声が上がるなど混乱が広がっています。

 また、ガザ情勢を巡っては、食料支援に当たっていたNGOのスタッフ7人がイスラエル軍の空爆によって死亡して以降、アメリカのバイデン大統領がイスラエルに即時停戦を強く求めていました。

 ロイター通信は、エジプト・カイロでの休戦交渉にイスラエルの代表団やハマスの代表団のほか、アメリカ中央情報局(CIA)のバーンズ長官が参加すると報じていて、休戦に向けた動きが今後どうなるか注目されています。

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