米3月の消費者物価指数 為替は円安に 1ドル=152円を突破[2024/04/10 22:15]

 アメリカの3月の消費者物価指数は前の年の同じ月に比べて3.5%上昇し、市場予想を上回りました。外国為替市場では円相場が一時、1ドル=152円を突破し、およそ34年ぶりの円安水準になりました。

 アメリカ労働省が10日に発表した3月の消費者物価指数は前の年の同じ月に比べて3.5%上昇し、事前に市場が予想していた3.4%を上回りました。

 また、物価の変動が大きい食品とエネルギーを除いた指数も3.8%の上昇で、市場予想の3.7%を上回りました。

 インフレ圧力の根強さが示されたことでアメリカの利下げの時期が遅れるとの見方が広がり、外国為替市場では円を売ってドルを買う動きが広がりました。

 それまで1ドル=151円80銭付近だった円相場は、10分ほどでおよそ70銭円安となりました。

 円相場が1ドル=152円をつけるのは1990年以来、およそ34年ぶりです。

 円安の進行を受け、市場では為替介入に対する警戒感が高まっています。

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