「スマホ断食を毎晩6〜8時間」ギャンブル依存症治療の担当者語る水原容疑者の今後[2024/04/15 00:30]

水原一平容疑者には保釈の条件として、ギャンブル依存症の治療が科されました。どんな内容なのか、現地で取材しました。

■水原容疑者保釈の条件“依存症治療”とは

こちらは、裁判所に出廷した日に撮影された、水原一平容疑者です。
(水原一平容疑者弁護士によると)「大谷選手とその家族、ドジャース、MLBに対して謝罪したいと願っています。ギャンブル依存症の治療を強く望んでいます」
保釈後、弁護士を通じて、こう声明を出しました。大谷翔平選手の口座から無断で24億5000万円以上を不正に送金したとして、訴追された元通訳の水原一平容疑者。
12日、ロサンゼルスの連邦裁判所に出廷し、すぐに保釈されましたが、条件として、「大谷選手との接触禁止」、そして「ギャンブル依存症の治療プログラムの受講」などが出されています。
(力石大輔記者)「あちらにあるのが、カリフォルニア州が認めているギャンブル依存症の治療施設です。現在138人の患者が入所していて、入るには待たなければいけない状況だということです」
一体、治療プログラムとはどういうものなのでしょうか?

カリフォルニア州で、ギャンブル依存症の集中回復プログラムを行うダン・フィールド氏。スポーツ賭博の患者も数多くみてきたといいます。
(UCLAギャンブル研究プログラムダン・フィールド臨床部長)「スポーツ賭博の患者はスロットなどの運だけの賭けをしている人を見下している。自分に専門的な知識があり、チームがどう動くか、誰がプレーするか。その日の天候や対戦成績などを分析すれば、自分が優位だと考えてしまう。(水原容疑者は)大谷選手への借りを返せるだけの勝利を手に入れようとしていたのではないか」
フィールド氏は、スポーツ賭博の患者には時間をかけて向き合う、徹底したカウンセリングが重要だと話します。
(ダン・フィールド臨床部長)「お金の仕組み、計画的にお金をためることの重要性、お金のために働くことの重要性、すぐにお金が手に入る、すぐに満足できるという幻想について話すことはギャンブル依存症の独特な治療で薬物依存ではあまり扱われません」
今はオンラインで簡単にスポーツ賭博ができるので、まずはスマホから離れることが大切だと指摘します。
(ダン・フィールド臨床部長)「“スマホ断食”は治療プログラムの一部で、毎晩6〜8時間を勧めている。毎朝、同じ時間に起きるとか、収入以上に使わないとか、生活を立て直すことを日常的に行うとか、退屈になるような話をしています」

4月14日『サンデーステーション』より

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