中国・習近平主席 欧州3カ国歴訪へ 欧米包囲網にくさび[2024/05/05 17:13]

 中国の習近平国家主席は、今年初めての外遊として5日からフランスなど3カ国を訪れます。習主席のヨーロッパ訪問は5年ぶりで、対立が続くアメリカを牽制(けんせい)する狙いもあるとみられます。

 中国外務省によりますと、習主席は、5日から10日までフランス、セルビア、ハンガリーを歴訪します。

 中国とフランスは今年、国交樹立60年となりマクロン大統領との会談で関係の強化を図ります。

 セルビア訪問は、1999年のアメリカ軍機によるベオグラードの中国大使館爆撃から25年の節目となり習主席のメッセージが出されるものとみられます。

 また、中国に急接近するハンガリーでは、首脳会談で巨大経済圏構想「一帯一路」の成果などを誇示する見通しです。

 中国としては、今回の訪問を通して安全保障や先端技術分野で圧力を強める欧米に対しくさびを打つ狙いもあるとみられます。

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