米バイデン政権 ウクライナに対しロシア領内への反撃で米供与の武器使用を容認[2024/06/01 01:13]

 アメリカのブリンケン国務長官は、バイデン大統領がウクライナの反撃能力を高めるため、アメリカ製の兵器をロシア領内への攻撃に使用することを容認したと明らかにしました。

ブリンケン国務長官
「この数週間、ウクライナは私たちに対して、ロシア側国境に集結し、ウクライナに攻撃を仕掛けているロシア軍を含め、この侵略から防衛するために私たちが提供する武器の使用許可を求めた。そしてそれはバイデン大統領に届いた」

 ブリンケン国務長官は5月31日、訪問先のチェコ・プラハでの会見で「ロシア軍がウクライナ北東部に対する攻勢を強めている」「大西洋地域の安全保障にとって、今が正念場といっても過言ではない」と強調しました。

 そのうえで、ロシア軍の攻勢に反撃するため、バイデン大統領がウクライナに対してアメリカが供与する兵器を使ったウクライナ国境に近いロシア領内への攻撃を容認したということです。

 これによりウクライナ軍は国境付近のロシア軍の施設や部隊への攻撃にアメリカ製の兵器を使用できるようになります。

 ブリンケン長官はアメリカからの軍事支援について「ウクライナが必要とするときに必要なものを得られるよう、戦況に応じて適応し、調整してきた」と述べました。

 バイデン政権として方針を転換しウクライナへの関与を強める姿勢を示した形です。

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