“町が水没”猛威ふるう暴風雨&住宅街襲う“洪水”に“土砂崩れ”【世界のnews】[2024/06/04 19:20]

■“流される車”運転席から脱出も…

 中国南部で暴風雨が猛威を振るっています。広東省では4月からの降水量がすでに平年の3倍以上となり、町のあちこちが水没。

 そうしたなか、流されていく1台の車が…。男性が運転席から脱出。しかし、車をあきらめられないのか離れようとしません。そんな様子を見かねて周りから「早く逃げろ!車には保険がついてるから!(車を)心配している場合じゃないだろ!」と声が掛かります。

■竜巻のように渦巻く巨大な黒雲

 遠く離れたアフリカでも嵐による被害が出ています。

 走行中の車から撮影されたのは巨大な黒い雲。竜巻でしょうか、ゆっくりと回転しているように見えます。雲が通過したと思われる道路脇では木が根元から折れ、トレーラーが横倒しとなっています。

 週末から南アフリカ南部を襲った嵐。

 洪水が襲い、住宅街は泥だらけに。海沿いのエリアでは地滑りも発生。この大雨で少なくとも7人が死亡しています。

■土砂崩れの瞬間 車9台巻き込む

 大規模な土砂崩れは台湾でも。

 車両9台をのみ込んだ土砂崩れ。ドライブレコーダーは、その一部始終を捉えていました。

 台湾北部で3日に大規模な土砂崩れが発生。道路沿いの斜面が崩れ、乗用車7台とトラック2台の合わせて9台がのみ込まれました。

 被害に遭った車のドライブレコーダーには、その一部始終が。大量の土砂が前方のトラックを襲った次の瞬間、自らも巻き込まれて崖下へと転落したのです。

現場にいた運転手
「一瞬で全部落ちてきた。バックする暇もなかった」

 さらに現場のすぐ近くには危険物も…。

現地メディアの記者
「これは漁業組合の石油タンクです。中には30キロリットルの石油が入っていて、岩がぶつかれば大変なことになっていました」

 しかし、幸いにも大きな被害はなし。2人が病院に運ばれたものの意識はあるということです。

 この土砂崩れは4月に起きた地震と関係あるのでしょうか。

土木の専門家
「地震の影響なら4月3日(地震発生日)にすでに崩落していたはず」

 専門家によりますと、原因は風化した土壌の下にたまった雨水。その水圧で大量の土砂が持ち上げられ、すべり落ちたのではないかということです。

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