ローマ教皇 AIの軍事利用に懸念 G7サミットで警鐘ならす[2024/06/15 05:37]

 ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇がG7(主要7カ国首脳会議)に出席し、AI(人工知能)の軍事利用について懸念を示しました。

 フランシスコ教皇(87)は14日、イタリアで開催されているG7サミットのAIに関する会合で講演し、「倫理性を持たないAIの選択に対して人間が適切にコントロールできる余地を確保するべきだ」と訴えました。

ローマ・カトリック教会 フランシスコ教皇
「機械の選択に頼らざるを得なくなり、人間から自分の人生について決定する能力を奪ってしまうと、人類は絶望的な未来に追いやられてしまうだろう」

 ローマ教皇は特にAIの兵器への利用に懸念を示し、人間の判断なしに自律的に目標を定めて攻撃する「自律型致死兵器システム」について、「いかなる機械も人間の命を奪うことを選択するべきではない」と開発・使用の再考を要請しました。

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