ロシア南部ボルゴグラードで過激派組織「イスラム国」のメンバーとみられる受刑者らが刑務所を占拠しました。日本時間午後10時ごろ、治安部隊が突入したということです。
タス通信などによりますと、犯人は刑務所の受刑者少なくとも3人で、当局は刑務所の職員が少なくとも1人死亡したと発表しました。
犯人は、仲間の釈放とともに武器や逃走用の車などを要求したとみられます。
ロシアメディアによりますと、日本時間の午後10時に治安部隊が突入し、人質を救出しました。
突入作戦は30分続いたということです。
SNSではナイフを持った犯人と5人の刑務所の職員が血を流して床に倒れている映像が拡散していました。
犯人の一人は「イスラム教徒を抑圧した者を殺害した」などと述べました。
刑務所でイスラム教徒の受刑者への嫌がらせが行われていたとみられ、それが引き金になった可能性もあります。
複数のロシアメディアが犯人は「イスラム国」に所属していると伝えています。
独立系メディアによりますと、この刑務所には1230人の受刑者が収容されているということです。
ロシアでは6月にも「イスラム国」に所属する受刑者6人が職員を人質にとり刑務所を占拠する事件が起こっています。
特殊部隊が突入し、犯人のうち5人を殺害し、人質を解放しました。
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