国際

2025年6月20日 02:21

フィンランド議会 対人地雷禁止条約脱退を可決 ロシアの脅威に対抗

2025年6月20日 02:21

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 ロシアと国境を接する北欧フィンランドの議会で、対人地雷を禁止する国際条約からの脱退を可決し、承認されました。ウクライナ侵攻を続けるロシアへの対応だとしています。

 フィンランド議会は19日、対人地雷の使用や製造を禁止するオタワ条約から脱退する政府の提案について、157対18の賛成多数で承認しました。

 フィンランド政府はロシアがウクライナ侵攻で歩兵を大量に投入していると指摘し、「新たな対応に迫られた」としています。

 また、フィンランドはNATO(北大西洋条約機構)の加盟国の中でロシアと接する国境が最も長いとしたうえで、「地雷は広大で険しい地形を守るのに特に有効」と説明しています。

 オタワ条約を巡っては地理的にロシアと近いポーランドやバルト3国のリトアニア、ラトビア、エストニアも3月に脱退を表明していて、北欧や東欧諸国でロシアの脅威に対する警戒が強まっています。

 オタワ条約は1997年に締結され、日本を含むおよそ160カ国と地域が加盟していますが、ロシアやアメリカは加盟していません。

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