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フランスのサルコジ元大統領(70)が、2007年の大統領選を巡り、リビア政府から資金提供を受けたとされる事件で、裁判所は「共謀罪」を認定し、禁錮5年の有罪判決を言い渡しました。
フランスのサルコジ元大統領は、2007年の大統領選で、リビアのカダフィ大佐の独裁政権から、選挙資金を不正に受け取った罪などに問われています。
パリの裁判所は今月25日、「サルコジ氏が、側近らに資金提供の交渉をリビア当局とすることを許可した」と判断し、「共謀罪」を認定し、禁錮5年の有罪判決を言い渡しました。
一方で、「リビアから送金された資金が選挙のために使用されたとは立証されていない」として、「公金横領」や「汚職」などは「無罪」としました。
サルコジ氏は判決後、「法の支配と司法への信頼にとって極めて重大な問題だ。私は息をひきとるまで無実を証明するために戦う」と述べ、控訴する方針を明らかにしました。
サルコジ氏は、仮に控訴しても、今後1カ月以内に、収監日を指定されることになります。
サルコジ氏は2014年に捜査情報を入手するために裁判官に人事の便宜を持ちかけた贈賄事件でも、去年12月に、有罪判決が確定しています。
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