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ヨーロッパでロシアのドローンによる領空侵犯が相次ぐなか、EU(ヨーロッパ連合)の防衛相らがロシアとの国境に「ドローンの壁」を設置することで合意しました。
EUの防衛相にあたるクビリウス欧州委員
「実に、我々は明白な課題に直面している。ロシアはEUとNATOを試しており、我々は断固として結束し、即座に対応しなければならない」
ポーランドやフィンランド、バルト三国などのEUの9カ国とウクライナは26日、「ドローンの壁」構築について初の国防相級会合をオンラインで開きました。
「ドローンの壁」構想はロシアとの国境付近の空域をレーダーや赤外線などで常に監視し、ドローンの侵入を検知したり追跡したりするもので、26日の会合で設置することで合意したということです。
今月、ヨーロッパではポーランドやルーマニアなどでロシアのドローンが領空侵犯したほか、デンマークの複数の空港に所属不明のドローンが相次いで飛来し、空域閉鎖の措置が取られるなど議論が加速しています。
「ドローンの壁」構想は10月1日にコペンハーゲンで予定されているEU非公式首脳会議でも議題になるとみられます。
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