北欧の軍施設周辺にドローン　ロシア「攻撃意図ない」と反論

　デンマークとノルウェーの軍の施設周辺で、ドローンが目撃されました。NATO（北大西洋条約機構）加盟国への領空侵犯が相次いでいて、ロシアへの非難が強まっています。

　デンマーク軍は27日、軍の施設周辺で複数のドローンが目撃されたと発表しました。

　デンマークでは22日にも空港近くで大型ドローンが飛行しているのが確認されています。

　また、ノルウェーの空軍基地近くでもドローンの目撃情報があり、警察が捜査しています。

　この基地ではここ数日、NATO軍が演習をしていました。

　今月、ヨーロッパではロシアのドローンの領空侵犯が相次ぎ、EU（ヨーロッパ連合）の防衛相らがロシアとの国境に「ドローンの壁」を設置することで合意しました。

　一方、国連総会で27日に演説したロシアのラブロフ外相は、ロシアがヨーロッパへの攻撃を計画しているという非難に対し「そのような意図はない」と否定しました。

　ロシアへの侵略行為があれば「断固とした対応をとる」と牽制（けんせい）しています。