1日から中国の大型連休「国慶節」が始まりました。日本にやってきた中国人旅行客に密着。“ニッポンの魅力”を再発見です。
東京・浅草の雷門前でセーラー服を着た女性を発見。中国から新婚旅行で来た夫婦です。
中国からの観光客
「結婚したばかりなので、国慶節の休みに合わせて来た。自分たちで旅行を計画した。ツアーだと自由がきかないと思った」
■23億人の大移動「個人旅行」が人気?
中国では建国記念日にあたる国慶節が1日からスタート。今年は例年よりも長い8連休です。中国メディアは「スーパーゴールデンウィーク」とも伝えています。
中国政府の予測では旅行や帰省などで移動する人が延べ23億6000万人にも及びます。
海外旅行先の人気ナンバー1は今年も日本です。
早朝の羽田空港に中国からの便が到着。目立つのは団体客ではなく、家族や友人同士の「個人旅行」です。
中国からの観光客
「都内の観光スポットを回って周辺の都市にも行く」
団体ツアーのガイドには頼らず、個人で観光スポットを探すのに使われているのが「SNS」です。
中国からの観光客
「主にREDというSNSから情報を得ている」
「中国版インスタグラム」と呼ばれる「RED」で観光地やグルメの情報をチェック。
中国からの観光客
「必ず行くのは富士山。富士山は日本のシンボル」
中国人の日本旅行は今や様変わり。
10年前には大型客船で日本にやってきた中国人客たちを何台もの大型バスがお出迎え。2000人もの中国人観光客が大型バスに乗り込み、観光地へ。
東京・銀座では団体のツアー客が「爆買い」。日本の家電を大量に購入する姿が見られました。
2015年には「団体旅行」が4割以上を占めていましたが、今では1割未満まで減少。小人数で行動する「個人旅行」が9割を占めています。
中国からの観光客
「旅行会社のツアーはスケジュールがパンパンで私たちには合わなかった」
「旅のプランは、すべて彼女が作った」
■“ニッポン”楽しみ方密着
今月1日、銀座のブランド買い取り店を取材すると、中国人観光客のお金の使い方にも変化が…。
ブランドオフ 銀座本店 駒田武店長
「去年はエルメスの高いものを買う人が非常に多かったが、以前より金額が少し控えめになり、新品未使用よりも中古品、ビンテージアイテムを買う人が増えてきた」
客層も変化し、今では家族単位の客が多いといいます。
中国からの観光客
「ブランド品は見るだけ。東京は『買い物天国』だから買う予定はなかったが、薬局で化粧品などを買って2日間でスーツケースがいっぱいに。自由だから若い世代は個人旅行を選ぶ人が多い」
個人旅行で自由に行動し、ショッピングでは日用品を買って帰る人も増えているようです。
中国からの観光客
「先ほどディスカウントショップで両親へのお土産、湿布を買った。3日は鎌倉、4日は富士山に行く予定。他の日はすべて東京で過ごす」
■観光名所で“危険行為”も…
中国人客が押し寄せる神奈川県鎌倉市の観光名所となっている踏切は、バスケットボールの人気アニメ「スラムダンク」のオープニングに登場したことで中国での人気が沸騰。
観光客が道路上で立ち止まって写真を撮るなど、危険な行為が問題になっていました。
中国の国慶節に合わせ、鎌倉市では1日から警備員の配置を通常の2人から7人に増やして観光客を誘導しています。
中国からの観光客
「子どものころよく見ていたアニメのロケーションを見に来た。アニメを追求したいのでユニホームを着ている、アニメへのリスペクトでもある。今の措置は完璧とは言えないが、試してみてルールが見つかれば皆が従う基準になる」
リスペクトの気持ちを持って日本にやってくる中国人観光客たち。下町の人気グルメ、熱々のもんじゃ焼きに舌鼓。
中国からの観光客
「おいしい。絶対にまた来たい」
ニッポンどこが好き? 「国慶節」中国人客ブームは個人旅?
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