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深刻なインフレが続くイランで通貨を4桁切り下げるデノミネーションの法案が国会で承認されました。
イランは近年、40%前後の高いインフレ率で推移し、通貨の下落が続いています。
イラン国営通信などによりますと、5日、国会の採決で通貨「リアル」を4桁切り下げるデノミを実施する法案が賛成多数で可決されました。
賛成は144票、反対は108票でした。
イランの中央銀行には変更の準備を進めるために最長2年の猶予が与えられ、その後、3年間の移行期間に入るということです。
イラン国会の経済委員長はデノミの理由について、日常の取引を円滑にすることや通貨の国際的な信用回復などを挙げています。
一方で、議員の間からは「通貨の信用は切り下げることでは回復しない」といった批判も出ています。
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