米中の関税を巡る対立が再び激しくなるのでしょうか。中国側のレアアースなどの輸出管理に対抗して、アメリカ・トランプ大統領が100%の関税を課すと発表したことに対し、中国商務省は報復も辞さない構えを見せました。
■トランプ大統領「陰険で敵対的」
「アメリカが独断専行を続けるなら、中国も断固として相応の措置を取ります」
これは12日、中国商務省が発表した報道官の談話です。
「高い関税で脅すことは中国と付き合う正しい方法ではない」と反発して、アメリカに対して報復措置を取る姿勢を強調しました。
念頭にあるのは、10日のトランプ大統領の投稿です。
「(中国が)貿易に関して極めて攻撃的な行動を取りました。とても陰険で、敵対的な動きです」
この前日、中国政府がレアアースの輸出を厳しくすると発表したことを受けて、来月1日から中国に100%の追加関税をかけると宣言しました。
今月末には、韓国で開催されるAPEC首脳会議に合わせて、習近平主席との会談も模索されていましたが、トランプ大統領は10日にこう述べました。
「(Q.習近平主席との会談は中止したのですか?)(習主席との)会談を取りやめたわけではありませんが、開催されるかは分かりません。どうなるか見守るしかありません」
会談中止をちらつかせ、揺さぶりをかけるトランプ大統領。しかし、中国も徹底抗戦の構えを崩しません。中国商務省はこうコメントしています。
「我々は戦いを望みませんが、恐れもしません」
レアアースなどの輸出管理については「法律に基づいた正常な行為」で、影響は限定的だと主張。そのうえで、先月の米中協議後もアメリカが中国の船に対して港湾使用料を取る措置を強行しようとしていることなどを念頭に、「アメリカが協議の雰囲気を壊している」と不満を述べています。
アメリカと中国は今年5月、互いに100%を超える関税の応酬を停止することで合意しましたが、来月10日に終わる停止期間が延長されるかどうかも不透明になってきました。
(「グッド!モーニング」2025年10月13日放送分より)
トランプ氏「陰険で敵対的」 米中貿易摩擦再び?報復も レアアース規制に100%関税
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