ハマス返還遺体残る人質と一致せず　遺体を埋めて発見“演出”との予備役兵証言も

　ガザ地区の和平合意に伴い、イスラム組織「ハマス」が27日に引き渡した人質の遺体について、イスラエル政府は軍が約2年前に収容した遺体の一部だったと発表しました。

　イスラエルの首相府は法医学検査の結果、ハマスが27日に引き渡した人質の遺体が、現在もガザ地区に残る13体とは一致しなかったと明らかにしました。

　ガザ地区の戦闘が始まった約2カ月後に軍がガザ地区で収容し、その後、埋葬された遺体の一部だとしています。

　地元メディアによりますと、ガザ市に駐留する軍の予備役兵の証言として、ハマスが遺体の発見を演出したともみられています。

　近くの建物から遺体を運んできて埋めた後、国際赤十字に連絡して掘り起こしに立ち合わせたと報じられました。

　アメリカのニュースサイト「アクシオス」は、ネタニヤフ首相が28日に対応を協議し、軍からはガザ地区への攻撃を再開する案が提示されたと伝えました。

　しかし、アメリカと調整する必要があるとして現時点では決定は下らなかったとしています。