豪で16歳未満のSNS利用禁止法きょう施行　規制の“きっかけ”の遺族「命を救う法律」

　オーストラリアでは10日、国として世界で初めて16歳未満のSNSの利用を禁止する法律が施行されました。

　オーストラリアではネット上の危険から子どもを守るため、10日から16歳未満の子どものSNS利用が禁じられました。

　ユーチューブやX、インスタグラム、TikTokなどが規制の対象になります。

　SNSを通じて性的な脅迫を受け17歳で自殺したマックさんの父親は、禁止法の成立を政府に働き掛けてきました。

SNSトラブルで息子が自殺　ウェイン・ホールズワースさん
「もしマックがSNSを利用しなかったら、SNSの教育を受けていたら、彼は今も生きていたでしょう。この法律は命を救い、教育も促します」

　対象となるSNSの運営会社は子どもが利用できないよう措置を取らなければ、日本円で最大およそ50億円の罰金が科されます。

　ただ、子どもたちが規制の対象外のSNSを利用する動きもあるほか、言論の自由の権利が侵害されるという指摘も出ています。