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アメリカのFRB=連邦準備制度理事会は、政策金利を0.25%引き下げると決定しました。利下げは3会合連続です。また、来年の利下げについては、1回との見通しを維持しました。
FRBは労働市場の悪化を懸念し、景気を下支えするため政策金利を0.25%引き下げることを決めました。利下げは3会合連続です。
一方、今回の会合では決定に対して3人のメンバーが反対する異例の展開となりました。3人が反対したのは2019年以来、初めてです。
トランプ政権の関税政策で物価が上昇基調にあるなか、拙速な利下げによるインフレ加速への懸念の声が出る一方で、より大幅な利下げを求める声もあり意見の対立が表面化しています。
また、FRBは焦点となっている来年の利下げペースについて1回となる見通しを維持しました。
パウエル議長は会見で、雇用情勢に対する下振れリスクを強調したうえで、今後の利下げについては経済指標のデータに基づいて調整していく考えを示しました。
FRBの追加利下げを受けて、ニューヨーク株式市場のダウ平均株価は一時、600ドル以上値上がりしました。
また、外国為替市場の円相場は一時、155円台まで円高が進みました。
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