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アメリカはベネズエラ沖で制裁対象の石油を運んでいたとするタンカーを拿捕(だほ)しました。アメリカとベネズエラの緊張がさらに高まることになりそうです。
アメリカのボンディ司法長官は10日、FBI(連邦捜査局)などが制裁対象となっているベネズエラ産やイラン産の原油を運ぶタンカーをベネズエラ沖で拿捕したとする動画をSNSに公開しました。
このタンカーは数年間にわたって外国のテロ組織を支援する不正な石油輸送ネットワークに関与し、アメリカの制裁対象になっていたとしています。
ボンディ長官は制裁対象となっている原油の輸送を阻止するため、今後も捜査を続けるとしています。
トランプ大統領
「我々はベネズエラ沖でタンカーを拿捕したところだ。大型のタンカーで史上最大規模の拿捕だ」
トランプ政権は9月以降、カリブ海などで「麻薬運搬船」とみなす船を攻撃するなど、ベネズエラのマドゥロ政権への圧力を強めています。
今回、タンカーの拿捕によってベネズエラ経済の主力である石油産業を標的としたことで、緊張がさらに高まることになりそうです。
画像:ボンディ司法長官のX(旧ツイッター)から
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