目的外使用が問題となっている糖尿病治療の薬「マンジャロ」。この「マンジャロ」を求めて日本に来る韓国人が相次いでいるという実態が明らかになってきました。
■韓国でもダイエット目的で…“マンジャロ”求め
友人がマンジャロを使用している人
「友人が(マンジャロを)打ってから2週間で5キロ痩せたそうだ」
“夢の痩せ薬”とネットなどで話題になっている糖尿病治療薬「マンジャロ」。
日本の厚生労働省からは、思わぬ健康被害の恐れもあるとして適正な使用が呼び掛けられていますが、韓国でもダイエット目的での利用が広がっています。その入手先に変化が…。
ソウル在住(30代)
「日本の地方都市に『マンジャロ』を処方してくれる病院があると知って調べていくと、日本全国で一番安かった」
そう話すのは、日本の病院で「マンジャロ」を処方してもらったという30代の女性です。
ソウル在住
「(Q.(日本の)病院に行った時、他の韓国人もいた?)私の年代はいなかったが、数人の中年女性たちが一緒に(マンジャロを)処方してもらって出ていくのを見た」
実は今、「マンジャロ」を処方してもらうため、日本を訪れる韓国人が増えているというのです。
韓国のSNSでは「マンジャロ」を手軽に安く入手できる日本のクリニックを“聖地”として紹介しています。
■理由に“薬の価格”
その理由の1つが“薬の価格”です。
ソウル在住
「韓国で5ミリグラムを3カ月分購入しても、そのお金で日本では3カ月分買えて、航空券とホテル代を払ってもお釣りが出る」
ただ、韓国では原則、海外からの薬の持ち込みは違法で、仁川空港の税関では今年1月から5月の間に「マンジャロ」などの薬を持ち込んだなどとして289件摘発されています。
薬の政策に詳しい立命館大学薬学部 間宮弘晃准教授
「基本的に処方した医師と相談をして用量を調節しながら使用するもの。越境で購入して、そのまま持ち帰ったあと、その後の管理がいったん切れてしまう。副作用が起きた時にリスクとなるところはあると思う」
■「マンジャロ」製薬会社 先月声明を発表
「マンジャロ」を手掛ける製薬会社は、日本の薬価が引き下げられたことを受けて、先月、声明を発表。改めて懸念点を指摘しています。
日本イーライリリーの声明
「日本のマンジャロの薬価は、世界における同等規模の経済圏の中で最も低い水準となります。このような低薬価は、不適正使用の増加や海外からの医療ツーリズムの拡大、さらには利益目的の買い占めや海外への転売といった追加リスクの発生を助長することが十分に考えられます」
厚生労働省は、ダイエット目的での使用は思わぬ健康被害につながる恐れがあり、治療薬として必要とする患者への供給が滞りかねないとして、全国の医療機関に改めて適正使用を呼び掛けています。
「マンジャロ」求め来日する韓国人が急増 地方都市の病院がSNSで“聖地”に
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