インド・モディ首相3期目も…与党は議席60議席以上減 最大野党「国民会議派」は伸張
ワイド!スクランブル
[2024/06/05 20:19]
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4日に開票が行われたインドの総選挙は、与党連合が過半数を獲得した。しかし、モディ首相(73)率いる「インド人民党」は単独過半数を割り込み、モディ首相の求心力が低下する可能性がある。
■格差が拡大…求心力低下か
支援者から投げられる花びらや紙吹雪のなか、ピースサインを見せるのは、インドのモディ首相だ。
4日に開票を迎えた「世界最大の選挙」と言われるインドの総選挙。
与党「インド人民党」を中心とした与党連合が過半数の議席を獲得。モディ政権の3期目が確実な情勢となった。
モディ首相
「きょうは縁起のいい日です。このめでたい日に、与党連合『国民民主同盟』は3期連続で政権を樹立することが確実となりました。きょうの勝利は世界最大の民主主義の勝利です」
「きょうは縁起のいい日です。このめでたい日に、与党連合『国民民主同盟』は3期連続で政権を樹立することが確実となりました。きょうの勝利は世界最大の民主主義の勝利です」
しかし、笑顔とは裏腹に、選挙結果はモディ首相にとって厳しいものとなった。
2019年に行われた前回の総選挙では、モディ首相率いる「インド人民党」が単独で過半数となる303議席を獲得。今回の選挙では、前回を上回る370議席を目標に掲げていた。
しかしふたを開けてみれば、前回より60議席以上も減らし、2014年の政権発足以来初めて単独での過半数を割り込むこととなった。
一方で、議席を伸ばしたのが最大野党「国民会議派」だ。
モディ氏が首相を務めた10年で、インドは高い経済成長を実現したが、その一方で格差が拡大。去年の大卒以上の失業率は28%を超えるなど、政権への不満票を野党連合が取り込んだ形となった。
3期目を迎えるモディ首相だが、求心力低下につながる可能性も指摘されている。
(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年6月5日放送分より)