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2025年7月9日 19:54

リナパカン島ってどこ?「棄てられた日本人」が生き延びた島々と父親情報をマッピング

2025年7月9日 19:54

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テレビ朝日では日本国籍の回復を求めるフィリピン残留日本人2世が太平洋戦争中などに生き別れるなどした父親に関する情報を集め、特設サイトで公開しました。

戦後80年…いまだ49人が無国籍状態で助けを待つ

フィリピン残留日本人2世の多くは、太平洋戦争中に日本人の父親が戦死、強制送還されるなどして生き別れ、無国籍状態となりました。戦前の国籍法では、「日本人の父親を持つ子どもは日本国籍を得る」ことになりましたが日本とフィリピンの国交が途絶え、戦火で書類が焼失するなどして、国籍回復の手続きができないケースが多くありました。

テレビ朝日は7月、残留2世の国籍回復を支援するNPO団体などが20年近くの活動で集めた日本人の父親の名前などの情報を、特設サイトで公開しました。戦後80年経った今も国籍回復を求める残留2世は49人いて、そのうち、同意の得られた24人の父親に関する情報を、出生地をもとにフィリピンの地図上にマッピングしました。

父親の親族が名乗り出て国籍が回復されたケースも

これまでにも、情報提供を呼びかけた結果、父親の親族が名乗り出て、新たな証拠が見つかり、日本国籍の回復に繋がったケースもありました。

日本から来た親族との対面
日本から来た親族との対面

テレビ朝日では、3年に渡り、フィリピン残留日本人2世の無国籍問題をドキュメンタリー番組などで放送し、国籍回復を求める2世らの声を伝えてきました。

石破総理が支援を約束も、残された時間は多くない…

今年4月には、石破総理大臣がフィリピンを訪問した際、残留2世と面会し、国籍回復に向けた支援を約束しました。

岩屋外務大臣も5月、残留2世の日本への一時帰国についての支援について言及するなど、この問題の解決に向けて日本政府も動き出していますが、残留2世の平均年齢は80歳を超え、今年に入ってからも国籍回復が間に合わず相次いで亡くなるなど、残された時間は多くありません。

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