スウェーデンの自動車大手、ボルボ・カーズが製造する新型EV=電気自動車の発表イベントが21日、東京都内で開かれました。今、日本のEV市場にある変化が起きています。
電気自動車が復調の兆し?
会場で、再現されたのは北欧の冬です。ボルボ・カーズの日本法人がEVの新モデルを発表しました。
今回は、一気に5つのモデルを日本市場に送り出します。いずれも日本の狭い道や駐車場などに適した小型SUVで、レジャー活動にもうってつけの車種だといいます。
車の中を見てみると、中央には12インチほどのタッチパネルがあります。非常にシンプルなつくりになっていて、広々と感じます。
ボルボのEV史上、最も低価格のモデルもあります。補助金を活用すると、都内の場合、400万円台前半で購入できます。
車内の装飾パネルには、ジーンズを再生利用して作られた素材が使われています。
ボルボとしては、製造過程などでの二酸化炭素の排出量が最も少ない車種だということです。
日本では、航続距離や外出時の充電への不安などを背景にこれまで伸び悩んできたEV市場。今、復調の兆しがみられます。
輸入されたEVの販売台数は去年11月、前年同月比が「減少」から「増加」に転じました。その後も増加は続き、9カ月連続となっています。今年6月には、3655台と販売台数が過去最高を更新しました。
「年々(EVの)ニーズが高まってきているというのは実感しております。航続距離に関しては、500キロ以上のものもありますので、特に大きな心配はいらないのではないかと考えています」
また、国内のメーカーも日本市場で新たなEV戦略を打ち出しています。この秋、日産は「リーフ」を8年ぶりに全面改良します。ホンダは新たに「N−ONE e:」を発売する予定です。
こうした状況について、最新のEV事情に詳しい獨協大学経済学部の黒川文子教授はこうみています。
(「グッド!モーニング」2025年8月22日放送分より)







