ウクライナの和平交渉をめぐってトランプ大統領は、ロシアとウクライナの両首脳の会談が実現しなければ「重大な結果になる」と述べ、プーチン大統領に改めて圧力をかけました。
米ロ首脳会談開催も…3者会談の協議進まず
プーチン大統領は、今後の交渉をどのように考えているのでしょうか。
米ロ首脳会談は開催されましたが、3者会談への協議は進んでいません。
アメリカのアラスカ州で15日、米ロ首脳会談が開催され、会談後の共同会見でプーチン大統領はトランプ大統領に「次はモスクワで」と呼び掛けました。
その後22日、米ロ関係についてプーチン大統領は「トランプ大統領の就任でトンネルの先に光が差し始めた」と期待を寄せましたが、ウクライナとの首脳会談については、ロシアのラブロフ外相が22日、アメリカNBCのインタビューで「首脳会談は予定されていない。議題が全く整っていない」と、現時点で会談の予定はないと明言しています。
どうなる「領土問題」
プーチン大統領は交渉で何を狙っているのでしょうか。和平への焦点、1つ目は「領土問題」です。
プーチン大統領は、米ロ首脳会談でウクライナ東部の2州(ルハンシク州とドネツク州)の割譲を要求し、見返りとして他の前線を凍結し、新たな攻撃を行わないことを提案したといいます。
ロシアはルハンシク州の全域を掌握していますが、アメリカのシンクタンク「戦争研究所」は、ドネツク州の25%程度は制圧に至っておらず、ドネツク州の制圧には数年かかる見込みだと分析しています。
「安全の保証」は?
ウクライナが求める安全の保証はどうなるのでしょうか。和平への焦点、2つ目は「安全の保証」です。
ゼレンスキー大統領は23日、安全の保証について「ウクライナと欧米諸国が枠組み策定に向けて作業を進めている。近日中に完了する予定」とSNSに投稿しました。
一方で、ロシアのラブロフ外相はアメリカのNBCのインタビューで「(ロシアなど)国連安全保障理事会メンバーを含む国々が提供すべき」と述べました。
安全の保証についてアメリカは、ウィトコフ特使が17日にCNNのインタビューで「(NATOの集団防衛を定めた)NATO条約第5条に似た安全の保証を提供することをロシア側が認めた」と明らかにしています。
さらに、バンス副大統領がアメリカNBCのインタビューで「ロシアが重大な譲歩姿勢を示している」と主張しています。


