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中国の天津で行われていた上海協力機構の首脳会議が1日に閉幕しました。トランプ政権が関税で圧力を強めるなか、習近平国家主席は「いじめ行為に反対」と対抗姿勢を鮮明にしています。
プーチン大統領「多国間主義を確立」
会議前、カメラの前で親密さをアピールしたのは、習近平国家主席とプーチン大統領、そしてインドのモディ首相です。
議長を務めた習主席は、中国とロシアが主導する上海協力機構について「国際的な影響力は日増しに強まっている」と強調しました。
関税で世界を揺さぶるトランプ政権を念頭に、こんな発言もありました。
習主席
「覇権やいじめ行為に反対します。我々は平等で秩序ある世界の多極化を推進し、より公正・公平な世界統治システムの構築を促進すべきです」
「覇権やいじめ行為に反対します。我々は平等で秩序ある世界の多極化を推進し、より公正・公平な世界統治システムの構築を促進すべきです」
アメリカ第一主義を貫くトランプ政権に対抗する発言が相次ぎました。
モディ首相
「上海協力機構は、多国間主義と包摂的な世界秩序の指針となり得ます」
「上海協力機構は、多国間主義と包摂的な世界秩序の指針となり得ます」
プーチン大統領
「この組織はグローバルな開発プロセスにおける強力な推進力として機能し、真の多国間主義を確立しています」
「この組織はグローバルな開発プロセスにおける強力な推進力として機能し、真の多国間主義を確立しています」
各国首脳は「多国間協調」を主張する「天津宣言」に署名。内政干渉への反対などが盛り込まれました。
はじける笑顔の金総書記 6年ぶり訪中
北京で3日に予定されている大規模な軍事パレードには、プーチン大統領のほか、北朝鮮の金正恩総書記も出席する予定です。
朝鮮中央通信は2日、はじける笑顔で外相らと談笑する金総書記の写真を公開しました。北京に向かう専用列車内で撮影されたとみられます。
北朝鮮の労働新聞によりますと、金総書記は2日、およそ6年半ぶりに国境を越え中国側に入りました。この後、習主席と会談するものとみられます。
(「グッド!モーニング」2025年9月2日放送分より)
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