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イスラエルによる激しい攻撃が続いているガザ地区について、戦後少なくとも10年間はアメリカが管理することをトランプ政権が検討していると報じられました。現在の住民には自発的な移住を促しリゾート開発を進める案が浮上しています。
戦後ガザ地区 アメリカ10年管理案
ワシントン・ポスト(先月31日)
「トランプ政権がガザ地区の戦闘終結後、全住民を移住させ、アメリカがガザ地区を管理するという計画を検討している」
「トランプ政権がガザ地区の戦闘終結後、全住民を移住させ、アメリカがガザ地区を管理するという計画を検討している」
アメリカ・ワシントンポストが報じた、トランプ政権が検討しているという驚きの計画。少なくとも10年間、ガザ地区をアメリカの管理下に置きリゾート開発などを進めるという内容です。
今年2月にトランプ氏が投稿したSNSには、今回の計画の伏線ともいえる動画がありました。
冒頭、映し出されたのは戦地のガザ地区。トンネルを抜けるとリゾート地が見えてきます。そこではイーロン・マスク氏がピザを食べ、大きなトランプ氏の顔が描かれた風船を持つ子どもの姿もあります。
街には、巨大な黄金のトランプ像が建てられていて、最後はイスラエルのネタニヤフ首相と、プールサイドでくつろいでいるシーンで締めくくられています。
「トランプガザ!ナンバー1!」
住民200万人の移住前提「非人道的だ」
ガザ地区のすべての住民を、他の国やガザ地区の特定の地域に「自発的」に移住させるという計画。移住する住民には現金5000ドル、日本円でおよそ73万円などを支給し、家賃も4年分を補助するといいます。
しかし、200万人近くの住民を地域外に追い出すようにも見える構想に、各国からは「非人道的だ」という声が上がりました。
アッバス議長(パレスチナ自治政府)
「私たちの人々の権利が侵害されることは許されません」
「私たちの人々の権利が侵害されることは許されません」
アフマド・アブルゲイト事務総長(アラブ連盟)
「自発的であれ強制的であれ、いかなる移住も拒否します。これがアラブの立場です」
「自発的であれ強制的であれ、いかなる移住も拒否します。これがアラブの立場です」
先週ホワイトハウスで、ネタニヤフ氏やパレスチナ自治政府ともパイプがあるイギリスのブレア元首相と面会したトランプ氏。ガザ地区の戦後について、イスラム組織のハマス抜きで統治することを検討しているとみられています。
(「グッド!モーニング」2025年9月2日放送分より)
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