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日本と同じく少子化が深刻な韓国では、ペットの需要が高まっている一方で、ペットの遺棄が問題になっている。その対策として生まれた「保護犬お見合いツアー」を取材した。
少子化問題とペットブーム
ツアー参加者
「すごくかわいい!すごくかわいい!」
「すごくかわいい!すごくかわいい!」
かわいい子犬たちに大興奮。韓国の慶州市で6日に開催されたのは、政府主催の「保護犬お見合いツアー」だ。
ツアー参加者
「初めての顔合わせだから写真撮って!」
「初めての顔合わせだから写真撮って!」
保護センターの職員
「この子はすごく活発なので、目を放さないでくださいね」
「この子はすごく活発なので、目を放さないでくださいね」
ツアー参加者
「ワンちゃんを抱っこするのは初めてだから、ぎこちないです」
「ワンちゃんを抱っこするのは初めてだから、ぎこちないです」
この日参加したのは、保護犬を飼いたいと希望する5組11人。実は韓国では今、ペットを飼う家庭が増えている。
韓国の出生率は世界でも最低水準で、去年は日本より0.4少ない0.75。「子どもを1人生んだら愛国者」とも呼ばれている。
少子化の背景のひとつが超学歴社会だ。子どもを持つことで教育費がかかる、競争が激しい環境のなかで多くのストレスを受けてきたことを自身の子どもに経験させたくない思いがあるという。
韓国では子どもを持たずにペットを飼う家庭が増え、国民の10人に3人が飼っているとも言われ、犬用のカートがベビーカーの販売台数を上回ったというデータもある。
一方で、遺棄されるペットが後を絶たず、社会問題になっている。
韓国政府は10月4日を「動物保護の日」に制定し、それを周知するために「保護犬お見合いツアー」が組まれたのだ。
参加者たちは、散歩などで一緒の時間を過ごす。犬を飼うためには、10日間の研修が必須となる。
向かったのは、ペットと一緒に入れるレストラン。
ツアー参加者
「(人間の食べ物を)食べようとはしないね。いい子だね」
「(食べ物に)飛びかかると思っていたのに」
「そう思っていたよ」
「なんておとなしいの」
「(人間の食べ物を)食べようとはしないね。いい子だね」
「(食べ物に)飛びかかると思っていたのに」
「そう思っていたよ」
「なんておとなしいの」
おなかが満たされた後は、子犬たちは気持ちの良い陽気のなか楽しそうに駆け回っていた。
ツアー参加者
「遺棄されている動物のニュースを見たことはあります。飼う時は慎重にならなければいけません」
「遺棄されている動物のニュースを見たことはあります。飼う時は慎重にならなければいけません」
ツアー参加者
「僕は実家で保護犬を14年育てていますが、結婚を予定しているので新たに保護犬を迎えたいと思っています」
「僕は実家で保護犬を14年育てていますが、結婚を予定しているので新たに保護犬を迎えたいと思っています」
ツアーを主催した政府の担当者は、次のように話す。
農林畜産食品省 パク・ジョンフン氏
「今、保護犬の譲渡を希望している人と待機している保護犬がたくさんいます。この両者が対面して時間を共にしながら、その後の生活を想像してみるというものです。そうすることで譲渡した後のペットの遺棄を減らすことができます」
「今、保護犬の譲渡を希望している人と待機している保護犬がたくさんいます。この両者が対面して時間を共にしながら、その後の生活を想像してみるというものです。そうすることで譲渡した後のペットの遺棄を減らすことができます」
そしてこの日、保護犬を飼うことを決めた参加者は、次のように話す。
飼うことを決めた参加者
「きょう参加して、この子に好かれたいなと思いました。私はマラソンが好きなので、犬と一緒に走りたいです。名前は『クムム』にしようと思います」
「きょう参加して、この子に好かれたいなと思いました。私はマラソンが好きなので、犬と一緒に走りたいです。名前は『クムム』にしようと思います」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年9月8日放送分より)
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