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ロシア軍の複数のドローンがポーランド領空に侵入し、迎撃されました。NATO加盟国の上空で迎撃されるのは初めてのことで、ポーランドは『集団的自衛権の行使』を前提としたNATO協議の開催を表明しました。
モスクワから南西に1000キロ以上離れたポーランドのザモシチ近郊。軍はドローンの残骸を探しているようです。内務省は「ドローンが7カ所から発見された」と発表しています。
領空に侵入したロシア軍のドローンを迎撃したポーランド軍。ただ、この影響で首都ワルシャワなど4つの空港が閉鎖されました。また、地元メディアなどによると、少なくとも住宅1棟が被害を受けたということです。
ロシア国防省は「攻撃する計画はなかった。ポーランドと協議をする用意がある」と主張しています。
トゥスク首相はポーランドの安全が脅かされたと判断しているようです。
ポーランド トゥスク首相
「現時点で戦争状態にないことを強調したい。しかし、今回の挑発行為はこれまでの一線を越え、以前とは比べ物にならないほど、ポーランドにとって危険な状況です。この状況は第2次世界大戦以来、最も開戦に近付いている」
「現時点で戦争状態にないことを強調したい。しかし、今回の挑発行為はこれまでの一線を越え、以前とは比べ物にならないほど、ポーランドにとって危険な状況です。この状況は第2次世界大戦以来、最も開戦に近付いている」
ポーランドはNATOに第4条の発動を要請しました。これは2022年2月、ロシアによるウクライナへの全面侵攻を受け、要請された時以来のこととなります。加盟国の領土保全や政治的独立、または安全が脅かされている場合に、いつでも対応を協議すると定められているものです。この協議は、第5条の集団的自衛権へとつながるものとされています。
イギリス スターマー首相
「9日夜、ロシアは前例のない無人機攻撃をポーランド領内で実施しました。連携国、有志連合の指導部とともに、持続的な平和が訪れるまでプーチン氏への圧力を強めていきます」
「9日夜、ロシアは前例のない無人機攻撃をポーランド領内で実施しました。連携国、有志連合の指導部とともに、持続的な平和が訪れるまでプーチン氏への圧力を強めていきます」
NATO ルッテ事務総長
「プーチン氏にはっきり伝えます。ウクライナでの戦争をやめなさい。無実の市民や民間インフラを標的に戦争を激化するのはやめなさい。同盟国の領空を侵すことはやめなさい」
「プーチン氏にはっきり伝えます。ウクライナでの戦争をやめなさい。無実の市民や民間インフラを標的に戦争を激化するのはやめなさい。同盟国の領空を侵すことはやめなさい」
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