イスラエル軍はパレスチナ自治区ガザの中心都市・ガザ市を制圧するため、地上侵攻に踏み切りました。ネタニヤフ首相はハマス幹部への攻撃について「どこにいても攻撃する」と国外での攻撃の継続を示唆しました。
「地獄の代償を」トランプ大統領が警告
アメリカのトランプ大統領は16日、パレスチナ自治区ガザでの戦闘についてこう警告しました。
攻撃を受け、煙を上げながら崩壊するのは、ガザ市内にある高層ビルです。
「ガザは燃えている。我々は任務が終わるまで後退しません」(16日)
イスラエル軍は15日、ガザ市に大規模な空爆を実施した後に地上侵攻を始めました。アメリカのニュースサイト「アクシオス」によりますと、イスラエル当局者は「イスラム組織ハマスの壊滅を目的としている」と主張しています。
ネタニヤフ首相はどの国にも国境を越えて自国を防衛する権利があるとして、ハマスがどこにいようと攻撃する考えを示唆したといいます。
ガザ攻撃は「ジェノサイド」 国連が認定
逃げ惑うガザ地区の住民たち。
「家を離れたくなかったです。家で座っていたかったです。でも逃げるしかありません。一生逃げ続けることになるのでしょう」
ガザ市からはすでに30万人以上が避難しましたが、いまだ70万人ほどが市内にとどまっているとみられます。
国連の独立国際調査委員会は16日、イスラエルによるガザ地区への攻撃は特定の集団を滅ぼすための大量虐殺・ジェノサイドにあたると認定しました。
ハマス側が人質をガザ市の地上に移動させているのではという指摘があり、人質の家族からもイスラエル政府を非難する声が上がっています。
地上侵攻が始まる数時間前、ネタニヤフ首相と会談したアメリカのルビオ国務長官はこう話しました。
トランプ政権は地上侵攻を支持していると伝えたうえで、迅速な作戦の実施と早期の戦闘終結を求めたということです。
ネタニヤフ首相は、今月下旬にもトランプ大統領と会談する予定だと明らかにしています。
(「グッド!モーニング」2025年9月17日放送分より)