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報道ステーション

2025年9月18日 02:51

ガザ市地上侵攻 死者100人超…イスラエル軍は長期化示唆

ガザ市地上侵攻 死者100人超…イスラエル軍は長期化示唆
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イスラム組織『ハマス』によるイスラエル奇襲と、それに続くイスラエルによるガザ攻撃開始から711日。

イスラエル軍が、17日、公開した動画に映っていたのは、住民の気配が消えた街と、がれきの中で展開する兵士の姿です。

ハマス戦闘員は最大3000人いるとみている

16日、ガザ市への地上侵攻開始を宣言したイスラエル。
軍関係者は、最大3000人のハマス戦闘員が、ガザ市内にいるとみています。正規軍に加え、約4万人の予備役を招集してのぞむ地上作戦ですが、イスラエル軍は「必要な限り続く」と、すでに長期化の可能性を示唆しています。

国際社会からは非難の声が上がっています。

ドイツ ワーデフール外相の主張
ドイツ ワーデフール外相
「ガザ市への攻撃は、完全に間違っている。容認できないと、イスラエル政府に伝えました」
EU外務・安保政策担当 カラス上級代表
EU外務・安保政策担当 カラス上級代表
「ガザ市の地上作戦は、すでに絶望的な状況をより悪化させる。さらなる死者、避難民、そして破壊を生み出すだろう」

空と陸から続くイスラエルの攻撃。
ガザ市には今も、約60万人が、とどまっているとみられます。

子どもを含め24時間弱で101人が死亡

ハマスが、人間の盾に使っていようが、いまいが、イスラエルの言うところの“退避”がかなわない人がいるのも事実です。

ガザ地区の保健当局者は16日、24時間弱で101人が死亡したと発表しています。

退避する住民の主張
退避する住民
「水も食料も、命の保証もない今のガザで、どうやって抵抗しろと」
『第二のナクバ』ともいわれる今のガザ

『第二のナクバ』ともいわれる今のガザ。国連は、イスラエルによるガザ攻撃が、ジェノサイドに当たるとする報告書をまとめました。

ジェノサイドを扇動

ジェノサイドを扇動したとして、ネタニヤフ首相らを名指ししています。

終わりの見えない戦闘に、身内からも疑問の声が上がっています。

ザミール参謀総長

イスラエルのニュースサイト『Ynet』は、軍トップ・ザミール参謀総長が14日、「ベストシナリオでもハマスを完全に敗北させることはできない」と、ネタニヤフ首相に警告したと伝えました。

有力紙『ハアレツ』の報じた内容

有力紙『ハアレツ』は17日、汚職で裁判にかけられているネタニヤフ首相が、「戦争を止めれば自身の政治的存続が危うくなるため、戦争を続けている」と断じています。

元イスラエル外交官 ピンカス氏
元イスラエル外交官 ピンカス氏
「首相は国内の圧力に動じていない。念頭にある方針は、ただひとつ。戦争を延々と続けることです」
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