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アメリカ・トランプ大統領は、2期目の就任後初めて国連総会に出席しました。1時間以上にわたった演説では、強い言葉を使い国連批判を繰り返しました。
地球温暖化は「最大の詐欺」プーチン氏に「悪いリーダー」
トランプ大統領
「プロンプターの調子が悪いみたいなので、きょうは台本なしで心から思っていることを話します」
「プロンプターの調子が悪いみたいなので、きょうは台本なしで心から思っていることを話します」
日本時間23日午後11時すぎに始まった、国連総会でのトランプ大統領の演説。第2次トランプ政権の成果をアピールした後に語ったのは、和平交渉を巡る国連の対応への不満でした。
「私は戦争をやめさせて数百万人の命を救うのに忙しかったが、国連は何もしてくれませんでした。難しい交渉には手を貸さず、国連の存在意義はどこにあるのでしょうか。強い言葉で“お気持ち”を表明するだけでは戦争は解決しません」
トランプ氏はこの1年で数々の紛争を自らが解決してきたと主張。ノーベル平和賞をもらってもおかしくないと自画自賛しました。
「7カ月で長らく未解決だった戦争を7つも終わらせました。1つずつノーベル平和賞を受け取ってもいいくらいの功績ですが、重要なのは何百万人の命が救われているということです」
今も続くガザでの紛争については…。
「私はガザの停戦交渉にも深く関わっていて、すぐに実現しなければいけませんが、ハマスが停戦案を断ってきています」
パレスチナの国家承認については、改めて反対しました。
「いくつかの国はまるで戦争を長引かせたいかのように独断でパレスチナを国家承認しています。ハマスの凶行にご褒美を与えているかのようです」
ウクライナ侵攻についても触れたトランプ氏。ロシアから原油を買っている国々を強く非難しました。
「ロシアの原油を中国とインドが買い続け、戦争の資金提供者になっています。EUもロシアと戦っているのにロシアから原油やガスを買っていて、恥ずかしいので今すぐやめてもらっていいですか」
プーチン大統領に対しては「悪いリーダーシップを発揮した」と一層強い言葉を使いました。国連に対する不満は他にも…。
「国連は本来、解決すべき問題を放置しているだけではなく、問題を生み出しています。国連は不法移民を支援しているのです。国境の開放は失敗した実験であり、今すぐ終わらせる必要があります」
さらに、「地球温暖化は起きていない」とも主張しました。
「気候変動、地球温暖化は私の考えでは地球上で最大の詐欺です。国連や多くの国々の愚かな人々によって作られた、発展と富を犠牲にさせるものです。この“グリーン詐欺”から逃れなければ国は破綻します」
国連総会には石破茂総理も登壇。イスラエルに対する圧力や安保理改革について演説する予定です。
(「グッド!モーニング」2025年9月24日放送分より)
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