旅行中の日本人も足止めを食っています。超大型の台風18号が、アジア各地で大きな被害をもたらしています。
「猛烈な台風」よりもさらに強く…
突如ドアから勢いよく水が流れ込み、ホテル一面を覆いつくしました。あまりの勢いに、そのまま流される人も。
23日から24日にかけて、日本では聞きなれない「スーパー台風18号」が台湾から香港を襲いました。
日本気象学会によると、アメリカでは最大風速毎秒67メートル以上の台風を「スーパー台風」と定めていて、日本の気象庁が定義している「猛烈な台風」よりもさらに強い勢力です。
スーパー台風は、台湾東部・花蓮県を直撃。車が流され、がれきを含んだ水に追いかけられる人も。
住宅街に流れ込んだ濁流は、あっという間に家の1階部分を飲み込み、2階部分にも迫ります。道路の向こう側にある橋の近くでは、黒いものが…。
「橋が消えてる。落ちた。橋が落ちた」
濁流が押し寄せ、橋の一部を破壊。押し流しました。
下流にある市場では、激しい流れの中、柱にしがみつく女性の姿も。
この濁流の原因は、今年7月、台風6号による大雨と土砂崩れによって川にできていた湖、いわゆる「せき止め湖」の決壊です。
大量の水と土砂が下流の市街地に押し寄せ、これまでに14人が死亡、32人が負傷し、46人が行方不明になっています。
香港 3メートルを超える高潮も
日本に帰国できなかった人もいます。
「きょう帰国予定だったけど、台風の影響で台湾で足止め食らった」
「きょうの台北発の飛行機が欠航してしまい、1週間後にフライトを変更された。どうすれば、きょう帰れるの?」
その後、このスーパー台風は香港へ。最も高いランクの台風警報「シグナル10」が一時発令されました。
香港気象当局によると、市内の一部地域では、3メートルを超える高潮を記録。大きな被害が出ています。
「(午前)2〜3時ぐらいが一番(台風が)激しかった。(午前)8時ごろに出かけた時は大雨で、壊れた傘が至る所に散らばって。バス停の看板が強風で投げ倒されて、(がれきが)落下して割れた」
「撮影していた時も両手で押さえながら。携帯が飛ぶのではないかと思うぐらい(強風で)揺れた」
交通網も混乱。24日時点で、キャセイパシフィック航空では500便以上が欠航となる見通しで、香港航空は市内からのすべての出発便を停止しています。
(「グッド!モーニング」2025年9月25日放送分より)