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左派勢力を敵視し圧力を強めるアメリカ・トランプ大統領が、今度はオレゴン州への派兵を指示しました。「国内のテロリストから守るため」という理由で、「全力の武力行使も認める」と発言しています。
オレゴン州知事「地域社会に脅威」
「アンティファや他の国内テロリストによる攻撃で包囲されているICE=移民・税関捜査局の施設を守るため、必要なすべての軍を提供するよう命じています。必要なら全力の武力行使も認めます」(トランプ大統領のSNSから)
「全力の武力行使」とは一体、何を意味するのでしょうか?日本時間27日の深夜、トランプ大統領はオレゴン州の最大都市ポートランドへの軍の派遣をヘグセス国防長官に指示したと明らかにしました。
トランプ大統領は先週、左派の活動家らによる反ファシスト運動「アンティファ」を国内テロ組織に指定する大統領令を出したばかりです。
一方で、野党・民主党に所属するオレゴン州のティナ・コテック知事はこう述べました。
「暴動もなければ、国家の安全保障に対する脅威もありません。州内に軍隊を駐留させることは、オレゴン州全域の地域社会にとって脅威です」
保守系の活動家チャーリー・カーク氏の銃撃事件以降、トランプ大統領は「容疑者は左派だ」と主張していて、左派勢力への圧力を強めています。
米国防長官 幹部を異例の一斉招集
こうしたなか、気になる情報も出ています。
ワシントン・ポストは、ヘグセス国防長官が今週、世界各地に駐留する軍の将官以上の指揮官、数百人をバージニア州の海兵隊基地に招集したと報じました。
指揮官たちの一斉招集は極めて異例で、理由や目的は明らかにされておらず、米軍内で「混乱と不安を広げている」ということです。
ヘグセス国防長官は「国防総省」を「戦争省」へ名称を変更可能にするなど大胆な改革を進めていて、近く大きな指示が出されるのではないかとの見方も出ています。
(「グッド!モーニング」2025年9月29日放送分より)
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