ガザで2年間続いた戦禍に、一つの節目が訪れました。ハマスが拘束し生存していた人質20人、すべてが解放されました。アメリカ・トランプ大統領は、「中東の歴史的な夜明けだ」と成果を強調しました。
トランプ氏「この合意は必ず成功する」
最愛の息子と再会し、喜びを爆発させる母親。イスラム組織・ハマスによるイスラエル襲撃から2年。人質がようやく解放され、家族や友人と再会を果たしました。
日本時間13日午後3時すぎ、ガザ地区の和平合意の「第1段階」として、ハマスに拘束されていた人質の解放手続きが始まり、最初の7人がイスラエル軍に引き渡されました。
イスラエル最大の都市・テルアビブにある“人質広場”には、数千人が集まり、喜びに沸きました。その後ハマスは、残っていた13人の人質も解放。生存者20人全員を解放しました。
イスラエル側も交換条件として、刑務所に収監していたパレスチナ人およそ2000人を釈放。双方が和平合意の第1段階を前進させました。
“人質広場”に掲げられたのは、イスラエル国旗に人質のプラカード。そして、和平合意を主導したトランプ大統領の写真です。
街では「トランプ・フィーバー」が巻き起こり、イスラエルの国会では、万雷の拍手でトランプ氏が迎えられました。
「これは単なる戦争の終わりではありません。恐怖と死の時代の終わりであり、信仰と希望、神の時代の始まりです。私は新たな中東の歴史的な夜明けを確信しています」
現地に乗り込み、自らが主導したことで停戦が達成されたと、成果をアピールしたトランプ氏。
演説の最中、野次を飛ばしたイスラエルの国会議員が退出させられる一幕も…。それを見たトランプ氏は「実に素早い対応だ」と述べました。
演説を見た街の人からは称賛の声が上がっています。
「この地域全体が小さな一つの場所となり、誰もが自由に訪れ、移動できることを心から願っています。演説を聞いて、実現可能だと感じました」
その後、トランプ氏はエジプトを訪問。ガザでの戦闘終結と今後の和平を協議する首脳級の国際会議に出席し、ガザ停戦に関する文書に署名しました。
(「グッド!モーニング」2025年10月14日放送分より)