15日から34年ぶりとなる大相撲ロンドン公演が開催されます。現地では、史上最速で三役昇進を果たした小結・安青錦関(21)による地元アマチュア力士らとの交流の場が持たれました。
大の里「世界的人気目指す」
大相撲公演を前にロンドンの各所に広告がお目見えしています。向かい合う両横綱に「SUMO」の大きな文字。非常にインパクトがあります。
ロンドン市内の地下鉄や通りには公演の広告が登場し、熱気が高まっています。ロンドン公演は1991年以来、34年ぶりとなります。
歴史ある演劇場の中央に土俵が現れました。足で踏み固める作業が行なわれています。土俵にはイギリスの土が11トン使用されていて、日本の職人が1日で制作したということです。
公演は34年前と同じ「ロイヤル・アルバート・ホール」で行われます。1871年に建てられ、クラシックやロックといったコンサートをはじめ、大きなイベントも開かれる歴史的建造物です。
会見に臨んだ両横綱はこう述べました。
「やはりこれが大相撲なんだというのをイギリスの皆様に、ファンの方々に見せたいなと思います」
「相撲が世界的に人気になってくれればなと思いますし、また相撲を始めたいなと思ってくれる子も増えればな」
安青錦がアマチュア大会見学
ヨーロッパ出身力士の活躍もあり、イギリスでも相撲の人気は高まっていて、アマチュア相撲のトーナメントも開催されています。
史上最速で三役昇進を果たしたウクライナ出身の安青錦関が見学するなか、大会には24人のアマチュア力士らが参加しました。
体格のいい男性から、女性、さらには子どもまで。日本からやってきた憧れの力士の前で熱戦を繰り広げました。
参加者の一人であるサニー・ベルさんはおととし、「London Sumo Club」を立ち上げました。全英相撲トーナメント115キロ級の初代覇者でもあります。
「武道を一度もやったことがない人にとっておすすめのスポーツ。相撲は基本的に相手を土俵の外に押し出し、自分は押し出されないか、または相手を倒して自分は倒されないという、非常に分かりやすく明確なルールのスポーツですから」
大相撲ロンドン公演は5日間の日程で行われ、初日のチケットは完売となっています。
(「グッド!モーニング」2025年10月14日放送分より)