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アメリカのトランプ大統領がまた中国にいら立ちを見せています。「アメリカの大豆を買わないのは敵対行為だ」として報復をちらつかせています。
食用油の取引停止で報復検討
今月下旬に中国の習近平国家主席との首脳会談を控えるなか、「経済的な敵対行為」とトランプ大統領がSNSでやり玉にあげたのは大豆です。
「中国が意図的に我が国の大豆を購入せず、農家に困難をもたらしていることは、経済的な敵対行為だと考えています」
ロイター通信などによりますと、世界最大の大豆の輸入国である中国は今年5月以降、購入する国をアメリカから南米に切り替えています。
それによって、共和党の支持基盤であるアメリカの大豆農家は大きな打撃を受けていました。トランプ大統領はいら立っています。
「“報復”として、中国からの食用油などを取引停止にすることを検討しています」
対する中国も引きません。
中国外務省 林剣副報道局長
「貿易・関税戦争に勝者はなく、どちらの利益にもなりません。双方は対等な協議を通じて問題を解決すべきです」
「貿易・関税戦争に勝者はなく、どちらの利益にもなりません。双方は対等な協議を通じて問題を解決すべきです」
レアアース輸出規制にも不満
中国は9日、レアアースの輸出規制の強化を発表しています。これに対抗してトランプ大統領は、中国に11月から100%の追加関税をかけることを表明しています。
アメリカ ベッセント財務長官
「中国が信頼できるパートナーでないなら、中国からの供給網を分断させるべきです」
「中国が信頼できるパートナーでないなら、中国からの供給網を分断させるべきです」
ブルームバーグなどによりますと、ベッセント財務長官は中国がレアアースの供給を管理しようとする動きに対し、アメリカと複数の同盟国などが連携して対応に乗り出す可能性を明らかにしました。
「欧州の同盟国やオーストラリア、カナダ、インド、アジアの民主主義諸国と協議するつもりです」
一方で「中国との対立激化も分断も望んでいない」として、中国がレアアース輸出規制の強化を先送りするなら、追加関税の停止もありうると含みも持たせました。
(「グッド!モーニング」2025年10月16日放送分より)
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