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緊張関係にあったアメリカ・トランプ政権と中国が歩み寄りました。中国がレアアースの輸出を継続することを決め、アメリカは100%の関税を1年間見送ることで合意しました。
「一時休戦」米中首脳会談
「今回の会談は10点満点で12点の出来と言えます」
トランプ大統領は習近平国家主席との会談を終え、帰路につくエアフォースワンの中で満足げに語りました。
この数時間前、2019年以来、6年ぶりの対面を果たしました。カメラの前で、トランプ大統領はこう話しました。
「私たちの会談は大成功になることを確信しています。習主席はとても手ごわい交渉相手です」
笑顔を見せながらアピール。習主席はこわばった顔で、意図的に目を合わせていないようにも見えます。会談が始まると…。
トランプ大統領
「習近平国家主席は偉大な国の偉大な指導者であり、私たちは今後長く素晴らしい関係を築いていくと思います」
「習近平国家主席は偉大な国の偉大な指導者であり、私たちは今後長く素晴らしい関係を築いていくと思います」
習主席
「世界の二つの経済大国として、時には摩擦が生じることもあり、それはごく普通のことです」
「世界の二つの経済大国として、時には摩擦が生じることもあり、それはごく普通のことです」
会談を終え、姿を見せた2人は和やかな笑顔を見せました。
およそ1時間40分にわたって行われた協議。決まったことは、レアアースの輸出規制の進展です。
トランプ大統領
「レアアース問題の障壁はすべて解消したので、しばらくの間その話が収まればいい」
「レアアース問題の障壁はすべて解消したので、しばらくの間その話が収まればいい」
中国が輸出規制すると表明していたレアアースについては、1年間の輸出を継続することで合意しました。
さらに「100%関税の見送り」も。トランプ大統領は中国がレアアースの輸出規制を見直さなければ、来月1日から100%の追加関税を発動すると警告していましたが、1年間発動が見送られました。
このほか、トランプ大統領によると、中国が中止していたアメリカ産大豆の購入を再開することも決まったといいます。
ウクライナ問題では、習主席と協力して成果をあげると述べた一方、台湾については一切議論しなかったと話しています。
今回の首脳会談について、テレビ朝日の冨坂範明中国総局長はこう解説します。
「双方成果を得たように見えますが、レアアースで主導権を握っているのは相変わらず中国ですし、台湾についてもアメリカに表立って言及させなかったという点では、中国の方が成果を得たと言えます」
トランプ大統領は来年4月に中国を訪問し、その後、習主席がアメリカを訪問することも発表されています。
(「グッド!モーニング」2025年10月31日放送分より)
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