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台風26号が6日に発生し、今後、日本への影響も心配されます。現在2つの台風が同時に発生している状況で、すでにフィリピンに上陸した台風25号では、死者が140人を超え被害が広がっています。さらに、この台風は強い勢力でベトナムに上陸したとみられています。
フィリピンのリゾート地を直撃
市民
「全てを失いました。助けてください」
「全てを失いました。助けてください」
4日未明、フィリピンに上陸した台風25号。洪水はフィリピンの広い範囲で確認されました。着の身着のままで逃げた住民も多かったようです。なかでも特に被害が大きかったのが、リゾート地として名高いセブ島です。街中が冠水し、家の中には泥が30センチほども積もったといいます。
市民
「あっという間の洪水でした。何も持ち出せていません。16年も住んでいるけど、こんな洪水は初めて」
「あっという間の洪水でした。何も持ち出せていません。16年も住んでいるけど、こんな洪水は初めて」
現時点で142人の死亡が確認されています。行方不明者は127人。被災者は約200万人に上っています。
ベトナム上陸で“物流網”にも影響か
フィリピンを襲った台風25号は、その後、強い勢力でベトナムに上陸したとみられます。ダナン市在住の中村浩二さん(39)は3日分の水や食料を蓄え、懐中電灯なども新たに買ったといいます。
ダナン市在住 中村浩二さん
「台風に限らず、雨が多かったら街中でも排水処理能力が限界に達して冠水状態になることが多々あって。それはまだまだベトナムはありますね」
「台風に限らず、雨が多かったら街中でも排水処理能力が限界に達して冠水状態になることが多々あって。それはまだまだベトナムはありますね」
ベトナムでは先週、死者・行方不明者合わせて46人を出した豪雨被害に遭ったばかり。6日夜からは台風による被害が心配されますが、影響はベトナム国内だけに留まらない可能性があります。
というのも近年、米中の貿易摩擦により、医療機器や電子品など様々な製品の生産拠点は中国からベトナムへとシフトしています。背景にあるのは人件費が安く、労働力が豊富なこと。このサプライチェーンが台風被害により寸断される恐れがあります。
第一生命経済研究所 主席エコノミスト 西濱徹氏
「現地に進出している企業に関して言えば、操業が停止することもあるでしょうし、サプライチェーンが滞ることによって生産そのものが難しくなることも」
「現地に進出している企業に関して言えば、操業が停止することもあるでしょうし、サプライチェーンが滞ることによって生産そのものが難しくなることも」
6日、新たに台風26号が発生しました。フィリピンへと向かっています。
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