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ドイツで新しい形の展覧会が公開されている。それは、1000年にわたる「香り」と「芸術作品」を結びつけた展覧会だという。
宇宙、第1次世界大戦の「香り」も
美術館の来場者
「これは花の香りもしますね」
「これは花の香りもしますね」
ドイツのデュッセルドルフにある美術館では今、81種類の香りを通して芸術と歴史を感じさせる新しい形の展覧会が開催されている。
展示は、1000年にわたる香りと、その時代や文化的背景などが作品と結び付いているという。
しかし香りは、良いものだけではない。
中世パリの悪臭を再現した展示。庶民が生活排水を通りに捨てていたことや、頻繁に入浴する習慣がなかったことから、下水やカビ、洗っていない体のにおいが再現され、息を詰まらせる来場者もいた。
美術館の来場者
「パリの裏通りのにおいや、聖なる空間で神聖な香りをかげるなんて、本当にワクワクします。美術と香りを結びつけるのは面白いですね」
「パリの裏通りのにおいや、聖なる空間で神聖な香りをかげるなんて、本当にワクワクします。美術と香りを結びつけるのは面白いですね」
第1次世界大戦を描いたギャラリーでは、ボタンを押すと火薬や血のにおいなどを混ぜた香りが広がり、また現代美術の展示ではアンディ・ウォーホルの作品にコーラの香りが漂うなど、来場者を楽しませてくれるのだ。
学芸員で香り研究の第一人者
ロベルト・ミュラー・グリューノウさん
「私はそれぞれの時代に香りがどんな役割を果たしたのかを調べ、さまざまなテクノロジーなどを使って、それをここで表現しようと思った」
ロベルト・ミュラー・グリューノウさん
「私はそれぞれの時代に香りがどんな役割を果たしたのかを調べ、さまざまなテクノロジーなどを使って、それをここで表現しようと思った」
エレベーターを模した展示では、NASAが宇宙で採取したサンプルを元に宇宙をイメージした香りが再現されている。覗き込んで「無限」を感じてほしいという。
ロベルト・ミュラー・グリューノウさん
「香りは純粋に感情的なものです。理性的にフィルターをかけられない、唯一の感覚刺激です。大脳辺縁系に直接届き、即座に感情を生み出すものですから」
「香りは純粋に感情的なものです。理性的にフィルターをかけられない、唯一の感覚刺激です。大脳辺縁系に直接届き、即座に感情を生み出すものですから」
(「大下容子ワイド!スクランブル」2025年11月7日放送分より)
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