国際

グッド!モーニング

2025年11月10日 13:49

タイ人12歳少女を人身取引か 祖母が語る家族の苦しい経済状況 母親を台湾で拘束

タイ人12歳少女を人身取引か 祖母が語る家族の苦しい経済状況 母親を台湾で拘束
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 東京都内の違法なマッサージ店で働かされていたタイ国籍の12歳の少女が、人身取引の被害者として保護された事件で、タイに住む少女の祖母が取材に応じ、苦しい経済状況について明かしました。

母親の置き去りに娘「嫌だった」

 少女の祖母はこう話します。

「孫も娘も心配です」
「こちらからは連絡できません。連絡が来るのを待つしかありません」

 12歳の少女は6月末、母親から「一緒に日本で働こう」と言われ来日しました。

来日し、店に到着すると
来日し、店に到着すると

 店に到着すると「別の名前、源氏名を使いなさい」と指示を受け、性的サービスの仕事内容が説明されました。

 タイ国籍・12歳の少女は「嫌でしたが、母に逆らえず従いました」と話しているということです。

 母親は7月中旬に「迎えに行くから働いていて」と言い残し、タイに帰国してしまいます。その後、母親は迎えに来ず、少女は東京出入国在留管理局に一人で駆け込み保護されました。

祖母「店に強制されたのでは」

33日間で相手をした客は61人
33日間で相手をした客は61人

 少女がこの店にいた33日間で相手をした客は61人。売り上げは、およそ62万7000円でした。

 親子がタイにいた際に暮らしていた家にはクーラーなどはついておらず、仕送りを母親がすることで家計を支えていたということです。

 少女の祖母は「たくさんの支払いがあります。赤ちゃんのミルク代、電気代、おコメも。だから、娘が家族を支えています」と話します。

親子がタイにいた際に暮らしていた家
親子がタイにいた際に暮らしていた家

 少女の母親はバンコクなどで働いて家族を養っていましたが、2年ほど前から日本とタイを行き来するようになりました。

 9月上旬のある日、突然、日本にいる少女から祖母に「勉強するために帰りたい」と連絡があったといいます。

 少女の祖母と親族はこう話します。

「本当のことは分かりませんが、私たちは母親が(店の)オーナーや他の人と一緒にいて何かを強制されているのではと考えています」
少女の母親
少女の母親の身柄を拘束

 少女を置き去りにした母親は、渡航先の台湾で別の売春事件に関与したとして、現地当局に身柄を拘束され施設に収容されました。

 タイ警察は今後、少女を日本から帰国させ、母親の身柄も台湾からタイへ移送する方針です。

(「グッド!モーニング」2025年11月10日放送分より)

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