東京都内の違法なマッサージ店で働かされていたタイ国籍の12歳の少女が、人身取引の被害者として保護された事件で、タイに住む少女の祖母が取材に応じ、苦しい経済状況について明かしました。
母親の置き去りに娘「嫌だった」
少女の祖母はこう話します。
「こちらからは連絡できません。連絡が来るのを待つしかありません」
12歳の少女は6月末、母親から「一緒に日本で働こう」と言われ来日しました。
店に到着すると「別の名前、源氏名を使いなさい」と指示を受け、性的サービスの仕事内容が説明されました。
タイ国籍・12歳の少女は「嫌でしたが、母に逆らえず従いました」と話しているということです。
母親は7月中旬に「迎えに行くから働いていて」と言い残し、タイに帰国してしまいます。その後、母親は迎えに来ず、少女は東京出入国在留管理局に一人で駆け込み保護されました。
祖母「店に強制されたのでは」
少女がこの店にいた33日間で相手をした客は61人。売り上げは、およそ62万7000円でした。
親子がタイにいた際に暮らしていた家にはクーラーなどはついておらず、仕送りを母親がすることで家計を支えていたということです。
少女の祖母は「たくさんの支払いがあります。赤ちゃんのミルク代、電気代、おコメも。だから、娘が家族を支えています」と話します。
少女の母親はバンコクなどで働いて家族を養っていましたが、2年ほど前から日本とタイを行き来するようになりました。
9月上旬のある日、突然、日本にいる少女から祖母に「勉強するために帰りたい」と連絡があったといいます。
少女の祖母と親族はこう話します。
少女を置き去りにした母親は、渡航先の台湾で別の売春事件に関与したとして、現地当局に身柄を拘束され施設に収容されました。
タイ警察は今後、少女を日本から帰国させ、母親の身柄も台湾からタイへ移送する方針です。
(「グッド!モーニング」2025年11月10日放送分より)





