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10月から始まったアメリカの政府機関閉鎖が、週内にも解除される見通しです。
閉鎖の影響が、最も目に見える形で出ていたのが空港でした。人が止まれば物も止まる。その悪循環は、数字にも出ています。
アメリカ ベッセント長官(9日)
「政府閉鎖の当初から出ていた経済への悪影響は悪化する一方です。閉鎖が続けば、この四半期の経済成長率が、最大で半分に落ち込む見方も出ています」
「政府閉鎖の当初から出ていた経済への悪影響は悪化する一方です。閉鎖が続けば、この四半期の経済成長率が、最大で半分に落ち込む見方も出ています」
40日以上も政府機関閉鎖は、史上最長となります。全米で140万人に及ぶ政府職員が無給状態となり、彼らも、いまや支援対象者です。
ボランティア
「支援が必要な連邦職員は、確実にいます。高給取りに思われても、限られた給与の連邦職員は多いです。生活がギリギリの職員もいるのです」
「支援が必要な連邦職員は、確実にいます。高給取りに思われても、限られた給与の連邦職員は多いです。生活がギリギリの職員もいるのです」
こうした状況に、トランプ大統領は。
アメリカ トランプ大統領(10日)
「1日も休まなかった航空管制官は、偉大な愛国者として、“ボーナス1万ドル”の進言をするつもりだ」
「1日も休まなかった航空管制官は、偉大な愛国者として、“ボーナス1万ドル”の進言をするつもりだ」
こうしたなか、可決された“つなぎ予算案”。
民主党側から8人の造反が出たことで、議会上院を通りました。
つなぎ予算は、政府機関の閉鎖を避ける一時的な予算のこと。これで、今週中には、改善へと向かう見通しです。
ただ、一番の対立点だった医療保険制度の延長は、何も結論に至っていません。
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民主党 シューマー院内総務
「大統領は、国民を人質にし、貧困世帯、退役軍人、高齢者などへの、食料支援や光熱費補助を打ち切り、フライトも減便させた」
「大統領は、国民を人質にし、貧困世帯、退役軍人、高齢者などへの、食料支援や光熱費補助を打ち切り、フライトも減便させた」
民主党時代の政策を否定することで、支持を集めてきたトランプ政権ですが、陰りも出てきています。
不支持は、2期目最悪を更新しました。
特に、この間、評判が悪かったのが、先月末、トランプ大統領がマーアラゴで開いたハロウィンパーティー。狂乱の1920年代を描いた映画で使われた曲、“小さなパーティーなら誰にも害はない”がテーマでした。
そのパーティーの数時間後。政府機関の閉鎖により、農務省が打ち切ったのは、低所得世帯が受けていた食糧支援金でした。
トランプ大統領たちがパーティーを楽しむ裏で、4200万人が頼ってきた食糧支援が停止される。アメリカ政治の現在地です。
食料購入費支援制度を利用するルイスさん(45)
「私と娘2人、3人分の給付を受けて、家計をやりくりしています。受給額は、742ドル(約11万3000円)。家計の大部分です。75%でしょうか。覚悟を決めて、いまあるものでベストを尽くすしかありません。やりくりできるだろうけど。国民に危機をもたらす状況なので、解決してほしいです」
「私と娘2人、3人分の給付を受けて、家計をやりくりしています。受給額は、742ドル(約11万3000円)。家計の大部分です。75%でしょうか。覚悟を決めて、いまあるものでベストを尽くすしかありません。やりくりできるだろうけど。国民に危機をもたらす状況なので、解決してほしいです」
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