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アメリカのトランプ大統領が関税政策の軌道修正を迫られています。幅広い輸入食品を相互関税の対象から外すことにしました。
コーヒー豆やバナナなど100品目以上
アメリカ・コロラド州に住む夫婦は「食べ物関係だと、コーヒーとか牛肉。バナナは元々安いけれど、やっぱり値段は上がっていて」と話します。
近所のスーパーに行ってみても…。
「バナナは以前、50セント(77円)。今は79セント(122円)」
他にも牛乳は3ドル(462円)から、倍の6ドル(924円)に。リンゴも2.5倍に値上がりしていて、「物価高」がアメリカ国民の生活を直撃していました。
ついに、トランプ大統領も無視するわけにはいかなくなったようです。
「一部の食品、例えばコーヒーなどの価格が高かったため、少しだけ(関税措置を)撤回しました。非常に短期間で価格が下がるでしょう」
トランプ大統領は14日、幅広い輸入食品を相互関税の対象から外す大統領令に署名しました。
具体的には牛肉やコーヒーのほか、果物、ナッツ類、香辛料など100品目以上に及びます。
物価上昇 支持率低下39%
トランプ大統領
「バイデン政権の時のインフレは、今よりもはるかにひどかったです」
「バイデン政権の時のインフレは、今よりもはるかにひどかったです」
しかし、アメリカの消費者物価指数はバイデン政権のころと比べても低下しておらず、むしろ4月の2.3%から9月は3.0%に上昇を強めています。
「物価高対策」が争点の一つとなった今月上旬のニューヨーク市長選や、2つの州知事選挙ではいずれも民主党が勝利しました。
アメリカ・コロラド州在住の夫婦
「トランプ大統領を支持していた人たちの間でも、『生活を楽にする』というのが全然できていなくて、支持率は下がってきている」
「トランプ大統領を支持していた人たちの間でも、『生活を楽にする』というのが全然できていなくて、支持率は下がってきている」
今月発表されたトランプ政権の支持率は39%。今回の食品除外は、来年11月の中間選挙に向けて、国民の批判をかわす狙いもあるとみられます。
(「グッド!モーニング」2025年11月17日放送分より)
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